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日夜浮かぶの翻訳雑感

魯迅の翻訳と訳者の雑感 大連、京都の随想など

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統制下の言論

「責任を負わぬ戦車」で張と自称する人が、「言論が不自由なときに良い文章が出る」
という趣旨で、「言論の不自由を擁護」している。
1月3日の「南方週末」の記事の差し替えを巡って、香港などの報道がかまびすしい。
元々中国の新聞はすべて「政府・共産党」の経営する「官営集団下のメディア」で、
民間資本のメディアは無い。
 しかし今や「人民日報」は「つまらぬ」として誰も見たいと思わない。
中国の各地には数えきれないほどの地方紙が出ていて、通りの屋台にはおびただしい
数の新聞が並んでいる。
記者たちは、自分の記事が読者の目を引き、自分の新聞を買って貰おうとする。
その「励み」が「言論統制下」での「良い文章」を生み出してきたのだろう。
 今中国の多くの新聞やテレビ報道では、4文字6文字の手あかの付いた従来からの
言い回しで溢れている。そんな記事は退屈至極で、金を払って読む気もしない。
北京の新聞は「南方週末」の勇気を讃えて、「週と粥の発音がZhou」で同じなことから、
南方のお粥はあつあつの勇敢な心がある、と記す。
また政府の太鼓持ちの新聞を新しい靴で踏みつけた写真を載せて、
「どうだい今度買った僕の靴かっこいいだろう」とのキャプションをつける。
言論の自由が制限されると、文章がうまくなるのは確かだ。
 

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