忍者ブログ

日夜浮かぶの翻訳雑感

魯迅の翻訳と訳者の雑感 大連、京都の随想など

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

両地書 32

両地書 32
 前文欠落
 あの詩は意気盛んだが、この種猛烈な攻撃には「雑感」類の散文の方が良く、表現も屈折が必要で、そうでないと反感を買いやすい。詩歌は比較的に永久性があるから、こういうテーマにはあいません。
 上海事件以後、週刊誌にはいつも極めて尖鋭で粛殺するような詩が出ているが、たいして面白くないです。事によって感情も移り、味気なくなります。私は感情が激しい時に詩を作るのは良くないと思う。そうでないと、鋭鋒が露出しすぎて「詩の美しさ」を殺します。この詩はその病があり、私自身は詩を作れないが、ただ考えは以上の通りです。編集者は例により、投稿に対し批評はせず、今来信の求めに対して、何句かを妄説しましたが、投稿者が私の意見を知りたくなければ、知らせないでください。
  迅 6月28日 (広平の28日の手紙 欠落)

訳者雑感:魯迅は現代作家としては結構多くの詩を書いている。死んだ友人や、殺された学生・作家、そして内山など友人にも詩を書いて送っている。
 人に対する感情・哀切などを詩にするのは良いが、上海事件などのテーマを詩にするのは適当でない。やはり雑感文のような散文が良いという。叙事詩というのは、漢詩の伝統的な「基盤」が少ないからかもしれない。物語のような形式の長詩はあるが、作者の感情が根強く残っていて、散文のようには行かないのだろう。
     2016/10/12記

 

拍手[0回]

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

06 2024/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

フリーエリア

最新CM

[09/21 佐々木淳]
[09/21 サンディ]
[09/20 佐々木淳]
[08/05 サンディ]
[07/21 岩田 茂雄]

最新TB

プロフィール

HN:
山善
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R