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日夜浮かぶの翻訳雑感

魯迅の翻訳と訳者の雑感 大連、京都の随想など

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後記6

 内山の話しは、べつにどうということもない事で、詩は科学的な方法で批評はできない。

内山は九州の片田舎出の小商人にすぎず、隠密であり、我々はうすら笑いを浮かべるしか無く、勿論それ以上なにもことあらためて弁じなかった。

 暫く前に「自由談」で何家干(魯迅のペンネーム)氏の文章を見たら、内山の話しと同じだった。

所謂「思想界の権威」、「文壇の老将」のこうした文章も「自分の考えから出た」のではないのだ!

 内山は更に我々にいろいろ話しかけ、「飛行機募金で救国」などの問題にも触れたが、一部は既に何家干氏が「自由談」で引用した話しだ。

我々はなんとかお茶を濁してやり過ごし、こちらからは何も話さず、彼の相手をしたくなかった。

内山がどういう人間か知っていたし、彼に命を助けてもらったり、危険を防いでもらったことも無く、今後もそのつもりはないから。

 友人と店を出て、歩いて虹口公園に向かった。

 

 一週間もせぬうちに、(7月6日)「社会新聞」(4巻2号)は、これに提灯を付け、「左聯」にまで広がった。

その中で、「茅盾」と記しているのは、本来「魯迅」とすべきところを、故意に間違えたもので、同一人が書いたのではないかとの疑念を起こさせぬ為だ。

 

  訳者雑感:

後記は長い。30頁もあり訳す方も疲れるほどだ。当時「自由談」に色々な名前で寄稿していたのだが、何篇かは没にされたりしたようだ。それらをまとめて「偽自由談」という本にまとめるにあたって、当時の他の雑誌に載った、彼の文章への批評・非難に対する反駁・罵りを拾い集めると、30頁と全体の15%を占めている。残り10頁に何が書いてあるのだろうか?

    2013年2月20日訳

 

 

 

 

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