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日夜浮かぶの翻訳雑感

魯迅の翻訳と訳者の雑感 大連、京都の随想など

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後記3

後記3  自由の風月            頑石

 黎烈文主編の「自由談」が「風月談のみで、

不平を減らせ」と、宣告してから、新進作家の寄稿は

本当に風月談すら拒まれ、最近載ったのは、老作家の仮名の諷刺でなければ、益体も無い、

どこかから拾い出してきた骨董ばかりだ。

 今回、旧劇の銅鑼の問題での弁論を聞けば、署名の「羅復」は、陳子展で、「何如」は逮捕された黄素だ。

このでたらめな論戦で、原稿料をたくさん稼いだ。

 

 これは一種の「不平」だが、「真正な風月談」と、

逮捕された、などの文章はとても面白いと感じた。

「仮名」で「頑石」としているのは残念なことだ。

臭いをかぎ分けられぬ、我々には「新進作家」なのか

「老作家」かは、弁別できぬ。

 

 後記はこれで終わりにしてもいいのだが、

もう少し「張資平 腰斬」の件を書くべきだろう。

 「自由談」は彼の小説を掲載していたが、

完結前に停止された。

タブロイドに「張資平 腰斬」騒ぎが持ち上がった。

編者と、反駁の文章が往復されたかも知れぬが、

注意して無かったので、それを切り取っていない。

今手元に「社会新聞」3巻13号(5月9日)

一篇しかないが、元凶はまたしても私で、下記の通り――

    張資平「自由談」から追放さる     粋公

 今「自由談」はある意図を持った人たちの地盤で

「烏鴉」「阿Q」達の放送局で、「三角四角の恋愛」の

張資平が、そこに混在して、「清一」(麻雀の手)に

なれるはずが無い。

 だが何故、あの色情狂の「迷える羊」――郁達夫が

例外としていることができるのか、と問う人がいる。

彼は張資平と同じ創造社出ではないか?

ともに「妹よ、君を愛す」を歌ったではないか?

これは確かに例外だ。

郁達夫は色情狂とはいえ「左聯」にはいれたし、

「民権保障」の大立者と知りあいで、今の「自由談」

の後ろ盾老板、魯(?)爺と同志で、「烏鴉」「阿Q」

の仲間だからだ。

 「自由談」主編黎烈文が張資平を首にした理由は、

「時代と愛の岐路」への編者の不満のため、

中途で腰斬された、というが、これは口実にすぎぬ。お金持ちの申報館の老板には、数千元などはした金で、千字十洋銀で買った原稿を、屑かごに棄てるのは

惜しくもないが、売文稼業の張資平には死刑宣告より

みじめで、人にあわせる顔が無くなる!

(続く)

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