
孔子像と紅歌
2010年の正月休みに上海魯迅公園を訪ねた。
朝10時ごろ、入口の左側の広場に百名近い中高年の男女が集まって、
中央のリーダーの掛け声に合わせて、1960年代の文化大革命の頃に
流行した歌を次から次に歌っていた。「紅歌会」というそうだ。
2011年初、北京の天安門広場に巨大な孔子の像が姿を現した。
見に行こうかと考えているうちに、まもなく突然撤去された。
重慶で薄書記の指導の下、「紅歌」を歌って腐敗した社会を正そう、
社会の黒幕(やくざ、ごろつき)を徹底的に締め出そうとしている
運動が高まっていると宣伝している。
2011年の7月1日の共産党90周年で、胡主席は、幹部の腐敗や社会の
さまざまな矛盾の解決に全力を尽くすが、「文革」の手法は取らない
と声明を出した。
2011年7月7日に江沢民前主席が重体だと北京筋が認めた。
孔子像を建てたグループと「紅歌」を提唱するグループの鬩ぎ合い。
兄弟カキに鬩ぐというが、まさしく天安門というカキの両側で、
儒か紅かが鬩ぎ合っている。江氏の健康問題が影を落としている。
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