『もし超大国に支配されたくないのであれば、ヨーロッパ大陸には強さと統一が必要だ』
……(最初イギリスに申し入れたが、イギリスは英仏をしっかり抱き合わせようとする
(アメリカの)ハリマンのこの試みに憤慨していた。
それでも外交攻勢を試みたが、イギリスの心は欧州には無かった。
次にドイツとこの計画を進めることになり…
『どちらもが相手を殴るのに充分な距離まで身をほどくことができない程、
しっかり抱き合わせる』
(Schuman to Sir Oliver Franks, quoted Peter Hennesy 「Never Again」P399)
という言葉に表されるようにならなければ、という考えであった。
これにドイツのアデナウアーが熱心な支持を与えた。
一方イギリスのベヴィンは一刀両断に切り捨てた。