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日夜浮かぶの翻訳雑感

魯迅の翻訳と訳者の雑感 大連、京都の随想など

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1903年 自題小像

1903年 自題小像

霊台無計神矢

風雨如磐暗故園

寄意寒星荃不察

我以我血薦軒轅。

わが心は神の矢を逃れる計なく

風雨は大岩のように故園を暗くする

わが意を冬の星に寄せるが察してもらえず

私は我が血を以て軒轅(黄帝)に献じん。

訳者雑感:1903年東京で辮髪を切った自分の写真に題した詩だという。
神の矢とはキューピッドの矢で、出版社注には、西洋の民主主義革命の強烈な刺激を受けて、それから逃れられなくなっているとの意味。一方祖国は清朝の反動封建専制政治で暗黒の世界をどうしようもない状態に陥っている。後の2句は屈原の故事を暗示しながら、漢族の始祖とされる黄帝に我が血を献じようと、21歳の魯迅が「青春の血の騒ぎ」を詩にしている。
     2016年3月8日記

 


 

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