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日夜浮かぶの翻訳雑感

魯迅の翻訳と訳者の雑感 大連、京都の随想など

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現代日本の阿Q的精神 勝利法

今日菅首相が退陣する。
23日の参院の委員会で中山氏の質問に答えて彼は言った。
「何か間違ったことをやったから、責任を取るということではない」
とあくまで失政とか歴代首相のような失言とか政治とカネの問題等
間違ったことをしたわけではない、と言いたいらしい。
それではなぜ辞めるのか。
現実の政治では国民の信頼を失い、見放されて敗北していることを
認識しながらも、脱原発とか打ち上げたことでは国民は自分を支持
してくれていると、自分なりの解釈で、自分の敗北を認めようと
しない。自分で自分を騙す。自己欺瞞である。阿Qは自分の手で、
自分の頬を殴って、殴った手は自分で、殴られた頬は敵のだと言い聞かせて、得意になって家に帰る。これを阿Qの精神勝利法という。
これから5冊の軽い本を読んで、四国巡礼に向かうらしい。
なんとも存在の軽い男を1年以上に亘って首相にしたものよ。
ところで誰がなるのやら。だれがなっても同じでは困る。

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福佳PX問題

この問題は 地方政府と不動産とのからみが背景にあると思われます。
1.福佳集団の老板は 王義政という御仁で、2000年ころは消火器の販売に
 携わっていて、その後 (地区の政治家と組み)白雲新村の不動産開発を
 手がけ、これで財を成し、大連市内にもいくつかのマンション建設販売。
 それが、大連染料工場の廃液垂れ流しで 7色の海であったところを
 埋め立てさせて、そこに福佳マンション群を建設販売中。染料工場は閉鎖。
2.不動産で財を成した老板が 大連化学コンビナートのそばに工場を建設。
  アモイの市民が猛反対したPXという品目をやる、ということが、
 2年ほど前にも問題視され、工場から車で15分くらいの開発区の高層マンション群に住む住民たちが騒いだが、もみ消されています。
3.大窯湾工業地帯の大孤山半島の突端には、従来、重慶原油積み出しバースがあったが、石油の輸入に転じたため、VLCC用のジェティが作られ、トタールとの精油合弁工場太平洋石油が操業中。また国家石油備蓄基地の巨大タンクヤードが作られ、更にはLNGの輸入基地ができ、巨大な石油コンビナートとなっている。
 昨年は重油が流出して 海岸が真っ黒になり いまだに臭いが消えていない。重油でなくて万一、PXが流出したらだれもてがつけられない、というのが大連人の恐れるところです。

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憂国不謀身

国を憂えて、自身のことは謀らぬ。
これは今年の2月に温首相が任期残り2年となったときにCNNの記者から
の質問に答えた時に、発された言葉だ。彼の目の前には山ほどの難題が
あり、農民問題、教育問題など、改革せねばならぬことが山ほどある。
国の行く先を憂えて、それを最優先に考えているので、自身のことなど
をあれこれ謀ろうなど一切考えていないということだ。
6月のはじめに、何とか不信任決議での「退任」という不名誉な処置は
避けるため、鳩山氏を否決派に誘い込み、自身の不名誉な退任だけは
避けることができた。その時の「口約束」は一定のめどがたったら、
若い人に引き継ぐ、だった。
それがここにきて、何かが吹っ切れたように、次から次へと法案を
出してきて、それを成立させるまで、自分で見届けたい、という。
国を憂えての切実な法案なのか、身の保全を謀るための法案なのか。
思いつきで唐突に出てきたものに何の説明もない。事前に幅広く関係者に打診して、それが国にとって緊急に必要なものかどうか、民意を
聞くこともない。憂国の首相は日本にはいないのか。

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温家宝と菅直人両首相

中国批判で名を馳せる「産経」が今回の被災者訪問で、温首相がパンダのぬいぐるみを子供たちにたくさん持ってきたこと、そして笑顔で被災者
たちに接して、被災者からの反応として「大変暖かい気持が伝わってきた」と珍しく褒めていた。同時に被災者からの反応として菅首相は手ぶらで、李韓国大統領の心のこもった子供たちの手書きのウチワのようなものすら準備もせず、3人の中で一番早く避難所を去って行った、と報じて
いた。悲しいことだ。
昨日 そんな話をしながら、友人に温首相の2月のCNNの記者からの質問に答える形で、残り任期2年を切ったが、「憂国不謀身」として一兵卒の
気持ちで、今の持ち場での責務を全うする意志を表明したことを紹介したら、その友人がこの五文字の不をトップに持ってきて、残念至極だが、
菅さんの現状は不憂国で身のことしか謀ってない。ときついコメント。

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3重苦と日中韓3国関係の変化

3月11日の大地震から70日経って、日中韓の首脳が地震津波放射能漏れの3重苦にめげずに避難所暮らしをしている被災者を慰問した。
中国のテレビや香港のメディアなどの報道を見ての率直な感じは、
日清戦争以来、それまで格下の弟分とみなしていた日本に百年以上も
見下されてきたという複雑な気持ちが、今回の大災害に対して、
援助の手を差し伸べられるということ、日本人も苦しい目にあって
いるのだということから、やっと「対等」に近くなったという気持ちが
意識下に芽生えてきたように感じた。
韓国の報道でも、日本に抑え込まれっぱなしだったのが、今はじめて
支援とか援助する立場にも立ってみて、「対等」に近づいたとの感を
持てるようになったという感じを受けた。
地理的な近さが「敵対的な関係」をともすれば激化してきたのが過去百年だったとすれば、今回の原発事故は、その地理的な近さゆえに、この
3国がその災害に共同で当たらなければ、お互いに大変なことになる
との認識を持たせ始めたのが大きい変化だ。
これまでは 双方がいがみ合ってきたが、原発事故という「共通の敵」を抱えたことにより、新たな方向に向かわせる契機になるだろう。
災い転じて福となすだ。
3.11が3カ国の「より対等な関係」構築に貢献してくれれば
この福島の人たちへの最高の贈り物だ。









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