この問題は 地方政府と不動産とのからみが背景にあると思われます。
1.福佳集団の老板は 王義政という御仁で、2000年ころは消火器の販売に
携わっていて、その後 (地区の政治家と組み)白雲新村の不動産開発を
手がけ、これで財を成し、大連市内にもいくつかのマンション建設販売。
それが、大連染料工場の廃液垂れ流しで 7色の海であったところを
埋め立てさせて、そこに福佳マンション群を建設販売中。染料工場は閉鎖。
2.不動産で財を成した老板が 大連化学コンビナートのそばに工場を建設。
アモイの市民が猛反対したPXという品目をやる、ということが、
2年ほど前にも問題視され、工場から車で15分くらいの開発区の高層マンション群に住む住民たちが騒いだが、もみ消されています。
3.大窯湾工業地帯の大孤山半島の突端には、従来、重慶原油積み出しバースがあったが、石油の輸入に転じたため、VLCC用のジェティが作られ、トタールとの精油合弁工場太平洋石油が操業中。また国家石油備蓄基地の巨大タンクヤードが作られ、更にはLNGの輸入基地ができ、巨大な石油コンビナートとなっている。
昨年は重油が流出して 海岸が真っ黒になり いまだに臭いが消えていない。重油でなくて万一、PXが流出したらだれもてがつけられない、というのが大連人の恐れるところです。
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